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October 31 俺は有能料理人か Am I a Good Cook? / Do I Cook Well? [ニュースから]

http://www.so-net.ne.jp/news/cgi-bin/article.cgi?gid=mai&aid=20081031-570-OYT1T00670
「我が国は戦争の被害者」空自トップ、問題論文の要旨――『読売新聞』
 
    読売新聞の要旨を読んでみて、どれも聞き覚え、見覚えのあることばだったので、ほんとのところ何が問題なのか、論文の原文(らしきもの)を読んでみた。
 
   「日本は侵略国家であったのか」(pdf.) http://www.apa.co.jp/book_report/images/2008jyusyou_saiyuusyu.pdf
  

〔アパグループ第一回「真の近現代史観」懸賞論文 受賞者発表 – アパグループHP <http://www.apa.co.jp/book_report/index.html>〕

 
   まず、(新聞)記事の見出しになっている「我が国は戦争の被害者」といういささか抽象的な命題は、原文では「我が国は蒋介石により日中戦争に引きずり込まれた被害者なのである」 という、戦争のきっかけについての具体的なものである(要旨でも「我が国は蒋介石により、日中戦争に引きずり込まれた被害者だ。」)。タイトルの「侵略国家」については、「軍を進める」という表現と「軍の配置」ないし「駐留」の範囲が不明確だと思うが、「日本は19世紀の後半以降、朝鮮半島や中国大陸に軍を進めることになるが相手国の了承を得ないで一方的に軍を進めたことはない。」の一段落あとに「この日本軍に対し蒋介石国民党は」と続くので、時間的には「駐留」(それは条約に基づいたもので侵略ではないというりくつ)の時期のあとに戦争が起こったという展開でしょう。それは「我が国は戦前中国大陸や朝鮮半島を侵略したと言われるが、実は日本軍のこれらの国に対する駐留も条約に基づいたものであることは意外に知られていない。」という表現から確認できる。
   
   えーと、もともと内容をあれこれ議論しようという気持ちはないのだが、論文というきっちりとしたフォーマルな文章のトーンでないというのがひとつ気になった(皇族関係への言葉遣いも違和感がある。個人的な崇敬は自由であろうけれど、文体が不自然になっている)。あとは、村山談話なる政府見解とのソゴが問題にされるだろうということが別の記事などで書かれていたが、村山談話の一節は、「わが国は、遠くない過去の一時期、国策を誤り、戦争への道を歩んで国民を存亡の危機に陥れ、植民地支配と侵略によって、多くの国々、とりわけアジア諸国の 人々に対して多大の損害と苦痛を与えました。」というもので、日本は侵略国家でした、とは言ってはいない。〔村山内閣総理大臣談話「戦後50周年の終戦記念日にあたって」(いわゆる村山談話) 外務省HP内 <http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/danwa/07/dmu_0815.html>〕
   
   「軍を進める」というゆるい表現と、「侵略する」という固い術語と、さらに「侵略国家」という、属性の固定化を伴う熟語。その幅が、意図的なものなのか、そして最後のものをタイトルに入れるという選択は計算的なものなのか、気になった。いや、属性の固定化という表現が妥当かどうかわからないが、She is a bad singer.  は「彼女はうたが下手だ」か「彼女はひどい歌手だ」か、She is a good writer.  は「彼女が文章がうまい」か「彼女はいい作家」か、というようなことです。
 
   ところで、このひとは、2004 (平成16)年7月に「航空自衛隊を元気にする10の提言~パートⅢ~」という文章のなかで、みんな論文を執筆・投稿しよう、と呼びかけておるのですね(cache 「5 月刊誌へ論文を投稿する」参照)。
 
   やっぱり論文は明確な言葉遣いと論理ですね。「もし日本が侵略国家であったというのならば、当時の列強といわれる国で侵略国家でなかった国はどこかと問いたい。よその国がやったから日本もやっていいということにはならないが、日本だけが侵略国家だといわれる筋合いもない。」 とか「我が国が侵略国家だったなどというのは正に濡れ衣である。」という情緒的な言葉遣いではだめだ。
 
   そして、読売新聞の見出しもまた、 情緒的なあいまいさを、おそらく意図的にまとっているでしょう。   
 

日本を語るワインの会 第17回(平成16年11月号)pdf. <http://www.apa.co.jp/appletown/pdf/wine/0411_wine.pdf>
   
 
   

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