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April 9 マクドナルズの終焉 The End of McDonalds――カリフォルニア時間の終わりに (4) [カリフォルニア時間の終わり]

April 09, 2009 (Thursday)

   サンフランシスコのTurk Street のMcDonalds Bookshop はモーリちゃんの父の好きな古本屋で、1994年から1995年にかけてサンフランシスコに住んでいたときには、足繁く通った店のひとつだった。
  「April 10 スーツとやかんとテレビ」で書いたように、去年の4月にサンフランシスコに行ってすぐのころに一度訪ね、そのときに閉店しているのかあるいはたまたま休みだったのか、定かではなかった。――

McDonalds Book Shop はClosedの看板がかかっていた〔地図〕。No Trespassingの紙も貼ってあった。後から知ったことだが、老朽化でしばらく閉店していたのが内部を改装して復活したらしいのだが〔Mike Humbert氏のページ参照〕。

  その後はもっぱらイーストベイでの生活が続き、5月に動物園に来たり、8月に植物園に来たりしたけれど、モーリちゃんたちと一緒だったし、自由行動はとれず(動物園からの帰りのミュニバスの車中からGood Fortune Books の健在な姿が見えたときには思わず声をあげたけれど)。9月にサンフランシスコの大古本市に来たりはしたのだけれど、個別の古本屋の思い出を訪ねてまわるという、ほんらいは念願だったはずのふるまいはできなかったのでした。暮れにモーリちゃんの母がサンフランシスコの病院に通うことになり、何度か付き添った帰り道で、一度、ターク・ストリートのそばを通りかかったときに10メートルくらい離れたところから覗き見て、あ、やってる?!と思ったことはあったのだけれど、寄ってもいいよ、と言ってくれたモーリちゃんの母が疲れていたし、そのまま素通りした。
  「☆Old Book Stores 〔サンフランシスコの古本屋シリーズ00〕 [カリフォルニアの古本屋] 」に書いたように、マクドナルズというのは時代の流れに逆らっているのがあらわで、インターネットとは無縁のところで商売を続けようとしたのだと思われます。ユニオンスクエア近辺の古本屋はのきなみ閉店・移転してきたのだし、あるいはインターネットの商売にチカラを入れるみたいなかたちで生き延びようとしてきたのだと思われます。詳しい事情はわからないけれど、地震により建物の老朽化が問題となって閉店、店主が代々誰だったのか知りませんが、どうやらItzhak Volansky という(新たな?)オーナーが改修を行ない、3年の休店期間を経て2006年に再開していたらしいと推測されます。
  モーリちゃんたちはアルバニの住み家をあとにして、サンフランシスコに2泊して帰国することにしたわけですけれど、4月9日にあれこれ買い物に出たときに、モーリちゃんとモーリちゃんの母は洋服とか買うというので、分かれて行動してから待ち合わせすることにして、モーリちゃんの父は最後の最後にマクドナルド(マクドナルズ)に行くことにしました。
  んが・・・・・・

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  隣の店の前に立っていた黒人のおじさんについ話しかけたら(ふだんだったらちょっと怖くて声はかけられないような場所なのです)、リース代が払えなくなって閉店となったということでした。「リサイクル」にクズ本(だと思うのだけれど)が山のように出されていたのでした。黒人のあんちゃんたちが古い雑誌を何冊か手に持っていたりして、自分も記念に(?)なんかもらおうかという思いが頭をかすめたけれども、断念しました。
  中をちょっと見ていいか、と作業員におそるおそる声をかけたのだけれど、「ソーリー」、といわれて、それも断念しました。
  自分が昔マクドナルズで買ったのは古い文学書が主でした。書籍100万冊を誇ったマクドナルズの、冊数の多くは雑誌だったかもしれず、『ニューヨーカー』のバックナンバーを置いている店とかいうふうに近年は有名だったのかもしれない。けれど、ホコリにまみれた、もう何年も誰も手に取ったことがないような本が二階の隅の書棚や、一階の棚の上のほうにあったのが自分が知るマクドナルズで、確かおおむね一階に山積みになった雑誌類はほ(じ)ったことはほとんどなかったのでしたが。もう一度見てみたかったけれど、耐震用に棚を低くし、おそらくはある程度整理した書棚からは、既に自分が知っていたマクドナルズはもはや消えていたのかもしれない、と自分を慰めるしかありません。
  月並みな言い方ですけれど、文字通り「掘り出し物」が見つかる、そういう店でした。合掌
  
  


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